New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

77)身知体悟の世界

私達は、二足歩行、自転車の操作、人の顔の識別を簡単にやっているけれど、そのやり方を簡単には説明する事はできません。 言葉で説明しにくいけれども、人間なら簡単にやっている事を、何とか言葉に置き換えて、ロジック化したい。そんな活動があちこちで少…

76)放鬆

久しぶりの御幣島講習会で、一番心に残った言葉「やるしかない」 皆さん頑張り過ぎ、肩に力が入っている。力を抜いて、もっともっと淡々と飄々と動けばいいのです。倒巻肱の前の手はストンと落とせばいい。力を入れて引いてはダメですとの言葉。 言葉では、…

75)聴勁

講習会で、倒巻肱を練習している中で「前の手は引くのではなく、落とすのですよ」とのお話が有り、ラッキーにも、先生に前の手を持っていただき、ちゃんと落としているかをチェックしていただく機会がありました。 自分ではおとしたつもりでも、当然ながら上…

74)御幣島で講習会

久しぶりに御幣島の講習会に参加しました。いつもフローリングの上で練習している私にとって、分厚い絨毯の上での練習はめったに出来ない貴重な体験でした。 その日は站椿功と五防功をやって、倒巻肱と攬雀尾を主に練習しました。 先生の言葉を忘れない様、…

73)内転筋

先日スポーツクラブでヨガの教室が有ったので入ってみました。 ヨガのポーズの中に、身体は前に向け両足は伸ばしたまま、どんどん横に広げて行き、頭を床につける様に、前屈をするポーズが有りました。 この時の両足は股を頂点とする鈍角三角形でしたが、靴…

72)推手套路

先日太極拳の教室で、推手套路を練習した。いくつかの注意事項が有ったので忘れない様にここに書いておこう。 ①四正手の最初の動作「掤」は相手の眉間を打つつもりで行く事。この時、身体は後方に張りだす感覚を持っていて、少ししか前に動かないので、手は…

71)先日の講習会

先日講習会に参加した。始まって早々の準備運動で両手を上から下ろしている時、T先生がわざわざ来られて「お腹が前に出て上体が反り返っているので、もっと胯を折り込んで上体を前に戻し、足裏全体で体重を感じる様に注意して下さい」とアドバイスを頂いた。…

70)相手とつながると

合気道の話の中に「相手とつながる時の状況」の話が有った。太極拳推手にも通じるのでは?と思うので、話の要点を、ここにメモしておく。 キーワードは以下の通り。 足裏感覚・推進力・同調・裏の力・緩み・つながる・自分も不安定・皮膚操作・求心性収縮・…

69)推手の注意点

これまでに、推手について注意された事を、ここに記しリマインドしたいと思う。 ①自分の身体がつながっている事。これが一番難しい。②虚領頂勁である事。③鬆腰鬆胯である事。④聴勁する事。⑤接触点の圧力を変えない事。⑥手で押さない。足を使わない。⑦身体が…

68)つなぐとは?

身体には関節部分に遊びがあり、そこで力の伝達方向が変わる。その遊びをつめて力の伝達方向が定まっていると、足/腰/肩/腕を同時に動かせるし、スムーズな力の伝達も出来る様になる。遊びがつめられてないと、力の伝達方向を揃えるのに時間がかかり、動作が…

67)古武術研究家の話

古武術の研究をしている人が面白い事を言っていたので、以下にメモしておこうと思います。 ①江戸時代までの日本では、肩がさがり丹田が充実した身体が、攻撃と防御、持久と瞬発のいずれにも長けた身体である、とされてきました。 ②人間は恐怖を感じると横隔…

66)つま先と膝の向き

太極拳をやっている人で、膝が痛たい人、大勢いる。私も少しやばい。 24式太極拳の中には、注意していないと、つま先と膝が不自然に捻じれてしまう動作が沢山有る。自分では日頃から、注意しているつもりだが、特に無理が掛かる動作をここで整理して、リマイ…

65)心身にやさしいか?

一般のスポーツでは、交感神経を優位にして、筋肉・血管・神経を最大限活性化し、闘争心を掻き立て、極度の緊張に耐え、勝ち負けを競います。 マラソンでゴール後に倒れ込む人の姿は、体力の限界に挑戦した証であり、卓球でポイントした後のガッツポーズやア…

64)副交感神経

スポーツクラブに自力整体と言うプログラムがあるのですが、それに入ってマットの上でストレッチ的な事をしていると、気持ち良くなって、あくびが何回も出て来ます。副交感神経が優位になった証拠らしいです。 副交感神経は、夜の熟睡中に最も活発に働く神経…

63)挑掌

挑掌(ティャオジャン)の手の動きについて、先日、先生が話された言葉を思い出したので、ここに記しておきます。 例えば、右下勢独立で、最後に右足で片足になる時の左手の動きですが、鉤手は早く解いて左大腿部を通過する時には、掌芯を内側に向け、肘関節…

62)手法

三型五法を調べた時、出て来た手法の名前の中で、動作のイメージがわかない「掌」を調べてみた。 穿掌(チャンジャン) 右下勢独立で、下から右爪先に向かう右手。 挑掌(ティャオジャン)右下勢独立で、最後に片足になる時の左手。 架掌(ジャージャン) 右…

61)単鞭の左手

先日太極拳の教室で、24式太極拳を習っている時、先生から注意がありました。 「単鞭の左手は推すだけではないです。単に推しては駄目です。初めは雲手の手と同じく雲掌で、弓歩完成の最終段階になってから少しだけ推掌が入るのです。」と仰っておられました…

60)三型五法って?

太極拳で言われる「三型五法」って何のことだろうと思ったので、調べてみました。読めない漢字、発音できない漢字、当用漢字ではない漢字も多く大変でした。更に、三型五法の中には動作のイメージが出来ない物も多くて、少しずつでも勉強が必要だなぁ!と感…

59)的確なアドバイス

もともと、持っている範囲の能力を使って、きれいな下勢独立をする人、いますよね。「才能ある~!」って感じです。 一方、地道に股割りをしたり、インナーマッスルを鍛えたり、視線の研究をしたり、重心の移動に悩んだりしながら、練習してようやく出来る様…

58)太極拳の靴

先日、スポーツクラブで太極拳のプログラムが有り、入ったら何人かの人が、底の厚い靴を履いて、太極拳をしていました。 私も、屋外で太極拳の練習をしていた時期が有り、始めのうちは、底の厚い運動靴でやっていました。安定した収脚が出来なかったので、何…

57)推手講習会

先日、推手の講習会に参加した。頭に残っている講習内容をここに残しておこうと思う。 推手は、推す人と受ける人の共同作業であり、接触部分を経由してのコミュニケーションであり、勁力(気)のやり取りで、気持ち良さを味わうものである。 受ける人は、相…

56)倒巻肱

自分の倒巻肱について、これまで指摘をされた内容を整理しておこうと思う。 ①倒巻肱の前の手は肩甲骨から出ている気持ち。その為にはきっちりと平らになるまで手の平を上に向け肘は下に向ける。 ②下の手を外に放り出す時は、腹/背中/肘 の順で動き、背中から…

55)手揮琵琶

自分の手揮琵琶について、これまで指摘をされた内容を整理しておこうと思う。 ①跟歩の時、右足は寄せ過ぎず、足の角度は控えめにし、幅は広くする。 ②跟歩に入る前に、尾閭を巻き込んで、後ろ足踵を軽くする。この時、右手は手首、肩、肘を緩め、少し前に送…

54)白鶴亮翅

自分の白鶴亮翅について、これまで指摘をされた内容を整理しておこうと思う。 ①跟歩の時、右足は寄せ過ぎず、足の角度は控えめにし、幅は広くする。 ②跟步に入る前に、尾閭を巻き込んで、後ろ足踵を軽くする。 ③弓歩前足の膝から下は動かさず、左胯を入れる…

53)摟膝拗歩

自分の摟膝拗歩について、これまで指摘をされた内容を整理しておこうと思う。足の動きは野馬分鬃でまとめているのと同じである。 ①上歩は、摺り足ぎみに前に出し、上から降ろす様には出さない。 ②弓歩は、後足がしっかり伸びている。横幅をしっかり取り、膝…

52)身体の内側の感覚

昔、かなりの期間、御幣島のトレーニングセンターの講習会に参加させていただきました。 講習会では、太極拳の動作のそこここで必要な、身体の感覚について、色んな表現の仕方で教わる事が出来、その中で自分の内側に必要な感覚を捉える事が出来たように思い…

51)十三勢とは

太極拳の基本功:十三勢とは 東・西・南・北を意味する四正=「掤」「捋」「擠」「按」。 東南・西南・東北・西北を意味する四隅=「採」「挒」「肘」「靠」。 金・木・水・火・土を意味する五行=「進」「退」「顧」「盼」「定」。 以上の、4+4+5=13 の事を言うらし…

50)穿梭の定式は正しいか?

先日教室で、穿梭の定式時に、上体が斜めに捻じれて、上体と脚が繋がっていない人が多いので注意する様、言われました。 例えば、右穿梭(右足を前に出した弓歩での穿梭を言う)の時で言えば、それまでの進行方向に対して、斜めに進む為、左手が本来推すべき…

49「気」の話(その2)

かなり以前から、”気”って何?という疑問をずっと持っていた。先日先生のお話の中に出て来て、なるほどと思ったのでここに書いておきます。 先生は「あまり考え過ぎずに、感覚的に捉えたら良いですよ。とりあえずは、”気”=気持ち良さと、解釈してみたらどう…

48)放鬆

太極拳で一番求めないといけない事は「放鬆=ファンソン」ですね。 一通り套路が出来る様になった頃、放鬆についての最初の注意は、摟膝拗歩の前に推す手と下に押さえる手でした。「肘が突っ張ってるので緩めましょう」「手首が堅いのでもっと力を抜きましょ…