New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

67)古武術研究家の話

古武術の研究をしている人が面白い事を言っていたので、以下にメモしておこうと思います。

①江戸時代までの日本では、肩がさがり丹田が充実した身体が、攻撃と防御、持久と瞬発のいずれにも長けた身体である、とされてきました。

②人間は恐怖を感じると横隔膜が縮み上がりますが、身体を作る過程で、腹に力を集約させ、下腹部が発達してくると、横隔膜も強くなる為、結果的に恐怖を克服でき、心も動揺しなくなっていきます。すなわち、身体を作っていく事で、感情をコントロール出来る心をも作っていると言う事になります。

③身体の感覚は同時にいくつもが働くので、その感覚を大切にして行けば、より効果的に身体を動かせます。身体を感覚で使うという発想が、上手な身体の使い方につながるのです。せっかく動ける身体を持っていながら、科学的な理論とか手順や言葉が邪魔をして不自由になってしまってはいけません。

④身体が潜在的に持っている働きを引き出す事です。その為には「自分が行っているという意識を如何に消すか」が重要になります。力まないで、頭で手順を考えないで、無心に動く方が、より効率よく力を出せるのです。

どこか、太極拳にも通じるような気がしてメモを纏めたくなりました。