New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

365)精気神

太極拳YouTubeを見て居ると、良く「精気神」と言う言葉が出て来る。

気になったので調べてみた。以下に要点を記す。

「精」=肉体を構成する物質

「気」=物質の持つエネルギー

「神」=心と意・・心=こうしたいという思い/感情。色々の混合体で濁りがある。
         意=身体に対する号令/指令。選択された唯一/単一体で無色透明。

 

心は胸中に有って、色々な混合体。現実を離れた希望的観測や、感情的な思いや、雑念、迷いもある。心ここに有らずで、うわの空の時も有る。そんな中で選択された、思い/感情が、意に上がって来ると、後はミサイルのスイッチを押したも同じで、行動まで行く。  

 

慣れた動作は頭を使わずに、うわの空でも出来る。迷いながらの動作には、覇気もなく正確さも無い。これらは、心と意と身体がそれぞれ別々に働いている動作である。  

チャンとした動作が行われるには、身体の動作に先立って、心と意がきっちりと動く事が必要で、これを、「神」=心/意が、身体を導くと言う。

心が昇華された形で、こうしたいと思い、意が決されて、身体に対する号令が出ると、身体の各部のエネルギーが高まって、その様に肉体が動いて行く。

心がしっかりとそこに有り、雑念も迷いも消えて、昇華された形で、意(号令/指令)となった時の事を「神」と言い、頭と身体の一体化には、欠かせないステップである。

 

この時、目は自然に収斂(内収)し、内側からエネルギーが湧き出てくる様な目になり、下顎は引けて、目と耳が水平(頭蓋骨の前転)になっていて、口は軽く閉じられ、舌も上方かつ後方に移動していると言う。

心/意=「神」は、上丹田の動きとして現れるが、下丹田/中丹田が上丹田を支えているので、肉体としての腰や、丹田が消えると、上丹田も消え、心/意=「神」も消えてしまう。

私はこれまで、套路の練習をしている時、どれだけ「神」を大切にして来ただろうか?