沈肩、含胸抜背、鬆腰鬆胯、これらは身法の重要な要諦だ。
この事について書かれたブログを読んでいて、ヒントが得られそうだと思ったので、忘れない様、以下に記しておく。自分なりの理解が正しいかどうか、今後も引き続き考えて行こうと思う。
【沈肩】
ヨガのチャイルドポーズをとって、腕は頭上で床に着け、お尻は踵の方へと引き伸ばすと、脇が伸びるのを感じるだろう。その引っ張り感を維持しながら、肘迄を床に着ける方向に力を入れて行くと、肩甲骨が肋骨から引き摺り下ろされて来る。肩甲骨が下がれば肩も下がる。肩と肩甲骨は下に落ち、頭は上方にキープされる。これが沈肩の時の感覚である。
【含胸】
脇が肩甲骨の下縁に引っかかり、肩甲骨と鎖骨と上腕を合わせた肩包体が、肋骨から引き離されると、胸椎の負荷が減ってくる。それを感じる事が出来れば、含胸になっていると言う事である。
【抜背】
脇が肩甲骨の下縁に引っかかった状態(胸椎の負荷が減った/含胸になった状態)で腰を緩め伸ばして、中腰になれば、胸椎下部から腰椎上部にかけての隙間も広がって背骨が更に伸びてくる。これが抜背になった状態である。
【鬆腰鬆胯】
沈肩と含胸と抜背が出来た状態で、仙骨を垂直に立て、腰の凹カーブを真直ぐにすると命門が開いて、腰椎下部にも隙間が出来て(鬆腰)来る。胸椎/腰椎の隙間が出来ると上半身が軽くなって、胯にも隙間が出来て(鬆胯)来る。
鬆腰鬆胯で、上半身と下半身が繋がると、腰が主宰した動きが出来る様になる。
繋がる=伸ばす=関節の隙間を開ける事。
隙間を見ていく事が=内視
隙間を作っていく事=放鬆
肩包体と肋骨が離れる=胸椎の負荷が減る=胸椎の隙間を広げる=含胸
胸椎下部から腰椎上部にかけての隙間を広げる=抜背
含胸しなければ、抜背は出来ない。
腰椎下部の隙間を広げる=仙骨を立てる+命門を開く=鬆腰
胯の隙間を広げる=鬆胯
上半身と下半身が分離していると、上半身の重さが直接下半身の負荷になって、膝の隙間が潰れ、膝故障の原因になる。