New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

455)筋トレと太極拳の姿勢

最近、あまり運動しないから、筋肉が衰え、基礎代謝も落ちている。食欲は落ちずに、お腹周りが成長してきたので、運動しようと思い、スポーツクラブに出かけた。

皆でやるティラピスの教室に参加し、①腹筋運動と②スクワットをやった。

①腹筋運動
マットに寝た状態で、骨盤を後傾させ、腰の隙間を無くす(腰に負担がかからない)様にしてから、肩甲骨がマットから浮く所迄、お臍を見る様に、腹筋を縮める。腹筋の一番内側にあるインナーマッスル腹横筋のトレーニングである。

骨盤を後傾させ、腰の隙間を無くす事で腰に負担がかからない様にする所は、太極拳に似ていて興味深い。太極拳では、横隔膜/腹横筋/骨盤底筋群を使って腹圧を高め、骨盤を後傾させ、命門を張り出し、背骨を真直ぐに保つ事で、相手からの負荷がダイレクトに大地に流れ、腰に負担がかからない様にする為なのだ。

②スクワット
足を平行に腰幅まで開いて、お尻を後ろに突き出しながら下げて行くスクワットであった。この時、上半身の傾きと脛の傾きを平行にする様に注意があった。この状態でスクワットする事で、大腿四頭筋の負荷が増えて筋トレの効果が大きくなるとの事。

骨盤を後傾させ、お尻を下に向け、身体を立て気味にすると、上半身と脛の傾きは平行にならず、この状態で身体を下げて行くと、大腿四頭筋に負荷はかからない。太極拳では、この様な姿勢を取るが、その理由は、アウターマッスル大腿四頭筋の緊張を可能な限り減らす為だろう。効果的な筋トレの姿勢と太極拳の姿勢が真逆に有るのは興味深い所だった。