最近先生から「踏みつけて動く太極拳、重々しい太極拳から脱皮しなさい。踏みつけない太極拳、薄氷の上でも出来る様な軽い太極拳を目指しなさい」とよく言われる。
身体を上に引き上げた太極拳、身体のバネを使った太極拳、を目指せと言う事だろう。
人は立っているだけで、地球の引力に引っ張られ、身体に下向きの力（重力）が、かかっているが、身体のバネがあるうちは、ぴちぴちした感じでシュッと立っていられる。
しかし、年齢とともに、身体のバネが失われて来ると、ぐったり、ドタッと重々しい感じの立ち方（骨盤が後傾し、お腹が前に突き出て、背中が丸まり、首が前傾し、顎が突き出た立ち方）に変わって来る。
いつまでも若々しく居たいなら、骨盤を立て、お腹を引っ込めて、背中を伸ばし、首を真直ぐに立て、顎を引いた立ち方をキープし、身体のバネが衰えない様、努力をすべきである。
尾閭正中、含胸抜背、虚領頂勁を守り、身体を上に引き上げた太極拳、身体のバネを使った軽い太極拳を目指していけば、いつまでも若々しく居られると思う。
