New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

527)十三勢

十三勢について調べてみた。

 

太極拳の技には、手法で八つ、歩法で五つ、合計十三の技が有る事から、太極拳の別名を十三勢とも呼ぶ。

十三勢とは、掤/捋/擠/按/採/挒/肘/靠/進/退/顧/盼/定の事を言い、これら漢字一字づつは、太極拳の手法と歩法の要領の一つづつの呼び名である。

 

十三勢の内、掤/捋/擠/按を四正、採/挒/肘/靠を四隅と呼び、ともに手法の要領であり、残りの、進/退/顧/盼/定は、歩法の要領である。

 

下記①~④が、四正である。 勁を発する方向で呼び名が変わる。

       四正は両腕の力のベクトルを同方向に発する。

① 掤(ポン)   止める 上方向に勁を発している状態

② 捋(リー)   引く  後方向に勁を発している状態

③ 擠(ジー)   潰す  前方向に勁を発している状態

④ 按(アン)   押す  下方向に勁を発している状態

        

下記⑤~⑧が、四隅である。身体/腕の何処を使うかで呼び名が変わる。 

       四隅は両腕の力のベクトルを異なる方向に発する。

       相手との間合いによって使われる部分が刻々と変化する。

⑤ 採(ツァイ)  上下   手を使う動作、白鶴亮翅→摟膝拗歩へ移行時の手上下動作
             雲手の手の上下動作等

⑥ 挒(リィェ)  左右   前腕を使う動作、雲掌動作、分掌動作

⑦ 肘(ジォゥ)  肘    肘を使う動作、倒巻肱の引き落とした腕/肘 

⑧ 靠(カァォ)  寄せる  上腕/肩/背中で相手と接する動作、移動/回転初動の動作

                                              

下記⑨~⑬が、歩法である。 

       歩法を考える時、眼法も、身法も必要になる。

       身体は常に中定を保ち、目は先んじて遠くを望み(盼)、近くを(顧)見る。

       前に動く時は後ろを意識し、右に動く時は左を意識する“意”も大切。

⑨ 進(ジィン)  進む    進歩

⑩ 退(トゥイ)  退く    退歩   

⑪ 顧(グゥー)  左方に動く 左顧

⑫ 盼(パァン)  右方に動く 右盼

⑬ 定(ディン)  定まる   中定

 

十三勢が、八卦とか五行とかに関連付けられている点も興味深い。

掤/捋/擠/按/採/挒/肘/靠は、八卦での坎/離/震/兌/乾/坤/艮/巽に対応していて、
進/退/顧/盼/定は、五行での水/火/木/金/土に対応しているとの事。