New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

309)後ろ回りの感覚

先日面白い話を聞いた。成程と思ったので、備忘録として以下に記しておきたい。

日常私たちは、主として縮める方向に表層筋を動かして使っているが、それを伸ばす方向で使う事も出来る。太極拳では表層筋を伸ばすイメージで使う事が良くあるらしい。

たとえば、分手で後ろに広げた手は、上腕二頭筋(力こぶを作る筋肉)を縮めて使うのではなく、上腕三頭筋(振袖になる筋肉)を伸ばして収臂したり、蹬脚で上げた足は、大腿四頭筋を縮めて使うのではなく、ハムストリングを伸ばして蹴り出すとかである。

体幹部分で言えば、頭を上に会陰を下に引き延ばす事で、命門が張りだし、仙骨が後から前に巻き込まれ、肩甲骨が落ち、肩も後回りに旋回して、肘が下がり、手が上がっていく。と言った具合である。

この様に、筋肉を伸ばす方向で使ったり、後ろ回りの感覚をイメージして動く事が、太極拳にとって、とても大切な事らしい。