私たちがジムでトレーニングする時、アウターマッスルに主眼を置いてトレーニングする事が多いですが、これは筋力維持とか、筋肥大→基礎代謝アップ→肥満防止とか、の面で効果が有るトレーニングです。
しかし、この様なトレーニングだと、アウターマッスルの一部の筋肉が強化されるだけなので、身体全体のパフォーマンスはそれ程アップしません。
身体全体のパフォーマンスをアップさせる為には、㋑動きの悪い部位をもっと動く様にするトレーニング ㋺全身を連動させて動かすトレーニングも、並行して行う事が大切なのです。
つまり、動きの悪い部位はパフォーマンス上のネックであり、筋肉のそれぞれが、バラバラに動く様では、パフォーマンスに大きなロスが発生すると言う事です。
例えば、ゴルフに於けるティーショットで言えば、スイングの方向やフェースの向き、ヒットポイントを正確にして、なおかつインパクト力を最大にする為には、右足の蹴り、左足の支え、腰の回転、上半身の捻じれ、腕の振り、等々身体全体が、協調し順序良く動いてくれる事が必要なのです。
太極拳の教室で、先生から言われた言葉を思い出しました。それは、
①太極拳では腕力や脚力を特別にトレーニングする必要はありません。
②太極拳に必要な筋肉は、太極拳をやっている内についてきます。
③太極拳の練習で特に注意すべきは、全身を繋いで動かす事です。
④手だけを勝手に動かしてはいけません。身体と繋がって居ない手は、空の手です。
⑤身体の一部が動くにも、全身の筋肉が関与しているのです。(一動全動)
⑥手と足の動き、そして身体の動きの協調が必要なのです。
⑦筋肉が緊張しない様に動きましょう。(放鬆)
⑧その為には、姿勢保持に無駄な力を使わない事です。
⑨姿勢保持がうまく出来ていれば、心身ともにバランスがとれて安定します。
⑩緊張がほぐれてくると、体型も動く姿も美しく整ってきます。
と言った言葉です。
放鬆し、気負わずゆったりとした姿勢で居ながら、いざ動くとなれば、連貫円活に、手足の動作が途中で途切れず固まらず、身体と繋がって自然に滑らかに動く。全身を使って、淀みなくサッと動く。そんな身体に成りたいものだと思っています。