先日スポーツクラブで筋膜リリースと言うコースを体験しました。
我々は全身の筋肉をうまく調整しながら動いているので、良い姿勢で動けば、筋肉に無駄な緊張を強いる事無く、パフォーマンスの良い動きが出来ます。
しかし、崩れた姿勢で動けば、一部の筋肉に余分な緊張を強いる事になって、パフォーマンスが低下し、外からの刺激に対する対応力も低下します。
我々は崩れた姿勢で動く事が多い為、緊張によって筋膜が癒着し硬化しているので、これを、ほぐして柔らかくする為に、筋膜リリースと言うコースがある様でした。
アゴをグッと引いて、胸を前に突き出して、腰を反らす、気をつけの姿勢は、緊張をさらなる緊張でかぶせる、とても窮屈で非効率な姿勢なので、見た目には良い姿勢に見えますが、真の意味では良い姿勢とは言えないとの事。
本当の良い姿勢とは、重力と調和して、ムダな緊張をなくし、楽で、効率良く機能している姿勢の事だとの説明を聞き、これは正に、太極拳で求め続けている「放鬆」そのものだと思いました。
筋膜リリースが、崩れた姿勢による緊張で、筋膜が癒着し硬化し、病んでしまった身体を、治す為にあるとすれば、太極拳は、良い姿勢＝放鬆を追求し、病む事を未然に防いで行こうとするものだと思いました。
