New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

304)倒巻肱の推す手

先日の教室で「倒巻肱の推す手は、身体から動く様にしなさい」と注意を受けた。

手揮琵琶の定式→分掌→収臂→推掌→倒巻肱の定式 となる迄に、結節点がいくつも有るが、そこでの緩み方は、どのように練習するべきか?についてのご指導が有った。

最初の内は大げさに膝を曲げてでも良いから、思い切り緩んでみて「前の手は少しも動かさずにその位置に置いていて、引っ張る力を感じさせたり、下方向への圧力を感じさせたりしない様に、むしろ前上方向に浮き上がる様な軽さが有るか、身体は捻じれを残したままで、安定してその場に居られるか」を判断基準に正しい位置を探すと良いとの事。

 

私に対しては
①分手で広げた両手が背中で繋がっている感覚は良い。
②収臂の時肘を動かさず、二の腕の筋肉を伸ばす様にして、指先が頬に来るのも良い。
③前の手を残して身体が緩んでいるのも良い。
④その後が問題。脚・腰・腕 の繋がりを切ってはいけない。
 推掌が空の手になって居る。収臂の手が身体と離れて勝手に前に出て行っている。

 

前の手を下に落とし、収臂の手を前に推し出していく動作を分解して下記すると

①まず放鬆で肩甲骨が下に下がる様に動き、首が長く伸びたようになる。虚領頂勁。
②虚領頂勁を大事に、捻じれた身体を少しずつ解放すれば、前の手が下に落ち始める。
③その間は収臂の手は、まだ頬に付けたままにして置く。
④上記①②③の間、収臂の手は勝手に動かず身体の動きに付いているだけ。
⑤ある程度解放が進んで初めて、収臂の手が推掌に変わっていく。
⑥両手が身体の中心の狭いすき間を通る様に入れ替わる。
⑦倒巻肱の定式を完成させる。