歳をとると身体が重く、動きにくくなって来ますが、これは単に筋力が弱くなったと言う理由だけではなく「動くぞ」と言う意(脳の命令)を受けて、身体全体を連動/協調させる気の力も弱くなっているのだろうと思います。
だから「よっこいしょ」と掛け声をかけて、意(脳の命令)を、声で補強してから動き始める。掛け声をかけないと、身体全体が連動/協調して動いてくれないのだ。
若いうちは「今から重力に逆らって動くから、体幹も腰も脚も腕も、よそ見してないで全員協力しなさいよ」とわざわざ命令しなくても、無意識下で連動/協調が、出来ている。
意が決定されると、無意識下で、身体が作られると言うか、身体全体が準備してくれる。身体のそれぞれのパーツが協力しあって、意に沿おうとしてくれる。気の力が、協力させるのだが、若い内はある程度、それが備わっているのだと思う。
歳をとると、意(脳の命令)が出ても、身体全体を目的に向け協力させる、気の力が衰え、身体を引っ張れなくなって来る。だから「よっこいしょ」と掛け声をかけて、意(脳の命令)を、声で補強してから動き始めるのだろう。
太極拳では無意識にやっている事を、見直して順序だてて意識し直し再構築する。身体全体を連動/協調して動かせる様に練習する。ひょっとすると気の力の衰えも、太極拳で補う事が出来るのではないかと、期待しているのだが。。。。