New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

462)無意識の動作を無くす①

太極拳では無意識の動作に気付き、無意識動作意識化し、コントロール可能にしていく事が必要です。自分の太極拳を動画に撮って見ると、無意識の動作がどれだけ多いか良く分かります。教室で先生が色々と注意事項を言われても、自分は出来ている、それは他の人への注意事項だ、と聞き流したり、自分への注意だと分かって居ても、套路を通している時には、すっかり忘れて無意識のまま動作する事が多いと思います。

太極拳の練習中に「見えない方の手意識しろ」「過渡動作を抜くな」と言う注意を何回も受けますが「無意識動作のままでは駄目です」と注意されて居るのです。

視界に入って居る方の手に意識が集中し、見えない方の手に意識が届いていない。特に蹬脚とか下勢独立とかの派手な動作の時、見えない方の手がおろそかになって居る。
更には、その派手な動作が終わった瞬間、ほっとして気が抜けた動きになってしまう。
ある定式が完了し、次の定式に向けて動作を開始する過渡動作では、気が抜けやすい。
例えば、下勢独立が終わって穿梭に移行し始める所(左足を降ろし抱球する迄の過渡動作)や、海底針が終わって身体を起こし、両手と左足を引き寄せる迄の所が、気の抜けた動きになっている。

こんな注意は何回も受けてたのに、注意される都度「あっ忘れてた」と気付くのです。

自分がその動きを無意識に行っているうちは、気が抜けている事を認識出来ません。しかし「この動作ではここに注意する」と意識し続ける事で、無意識に行っていた動きに意識が向き、意に基づいた動き、気のある動き、コントロール可能な動き、の基礎/土台が出来て来ます。

その動きを意識出来てくると、次にはその動きの緊張度合いも、意識出来る様になり、緊張を解く為に、どうしたら良いか考えるステップに入れます。無意識でもなく、緊張もしていない丁度良いところに落ち着くには少し時間がかかるでしょうが、先生のご注意を常に意識しながら、練習して行かなければ、と思っています。