New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

272)あるべき形になる

太極拳を習っている時、ある定式で動きを止められて、「手の形はxxx。手首は△△△。肘は○○〇。腕は・・・しなさい」と、あるべき形の説明を何度も受けたし、練習中に「あるべき形からずれている」と言う注意を何回も受けた事が有る。

そんなことが度重なると、定式に行く手前で、「あるべき形にしなければ」と定式の形を意識し、そこに持って行こうと努力し過ぎてしまう。無駄な力を使ってしまう。

有るべき形に持って行く為に、無駄な力を使って調整するのではなく、動きの目的と方向を意識したら、身体全体がそのように動いてくれて「有るべき形になってしまう」そうなる迄、練習が必要なのだろう。

最近「放鬆する事が大事」と言う注意を受ける度に、あるべき形に持って行こうとしてまだ無駄な力を使っている自分に気が付く。

身体の中の動きが正しく身に付いて来ると、有るべき形に持って行くのではなく、有るべき形になってしまうから、ずっと放鬆し続ける事が出来るはずである。しかし、身体の中の動きを正しく身に付けるのは簡単ではない。

そこでまずは定式の形を身につけ、次にそこに至るまでの正しい経路を身につけて、その後で、その経路をたどった時の身体の中の動きに気付かせる。そんなステップが必要なのだろう。が、私には、まだまだ長い道のりである。