昇段試験に当たって、自分の太極拳で注意すべき事を整理して以下に記した。
①放鬆の前提
㋑虚領頂勁㋺含胸抜背㋩沈肩墜肘㊁鬆腰鬆胯㋭気沈丹田
㋬尾閭正中㋣立身中正の後に、放鬆がやって来る。
②放鬆による身法の開合と手法
㋑放鬆開合は動作の準備段階・動作中・定式完成時に分けて意識する。
㋺手法動作の準備段階には、放鬆と開合の「合」を、特に意識する。(起・落・抱・分・楼・推・掤・捋・擠・按)
㋩動作中は、ずーっと「合」をやり続ける。
㊁動作の完成間際「開」に転じる。=舒展。
㋭定式完成時がMAXの「開」である。ずーっと「合」をやり続けたから、出し惜しみしていたからこそ、定式完成時が、MAXの「開」となり得る。
③放鬆による三節・三合の協調
㋑身体が動くと手はついて来る。手は放って置く。手を勝手に動かす事は厳禁とする。
㋺前に働く手が有れば、身体は後ろへの意識をもつ。摟膝拗歩の時、後足側の胯は捩じり込まず、円襠に注意する。
㋩野馬分鬃の定式後、后坐する時、手は前に留手する。相手をその位置に置いたまま、自分の身体が準備する為。
㊁攬雀尾の掤・捋・擠・按の動作は手が中心に成り勝ちだが、手は身体に付いて来る事を意識し、動作の区切りごとに「放鬆して、繫いで」を確実に行う。その為には、ゆっくりと動作する事。
㋭弓歩になる時の注意として、上歩の横幅を取り、膝は伸ばす事だけに専念する。腰が捻じれると、当然膝も捻じれるので注意する。上体は必要な量だけ胸から上を正面に向ける。腰を捻じってまで正面を向かない。