New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

392)攬雀尾の時の肩甲骨

今日教室で「攬雀尾の時や前按の時、肩甲骨が盛り上がっては駄目」と注意を受けた。先生は「丹田から上は皆腕だと思って動かしなさい。は形ではありません。丹田のエネルギーを使ってこそ、掤と言う張りが出るのです。肩甲骨が盛り上がるのは、身体で動いて居ない証拠です」と。

私は、丹田から動くのを忘れ、手の動きが先行した為、肩甲骨が盛り上がってしまった。風船の様に、手は前・頭は上・背中は後に広げるのが、掤の形だとの思いが強く、力が入り過ぎた結果、肩甲骨が盛り上がってしまったのだ。

先生の動きには、擠や前按が始まる前に、当然だが、””が有る。肩から肘から手首へと順番を気にしながら動くのではなく、まず”合”で、丹田にエネルギーを集め、そのエネルギーを丹田から徐々に開放しながら(”合から開”へ)動けば、結果として肩から肘から手首へと、順に動いた事になるのだろう。

先生の背中を触らせて頂いた事が有って、その時の先生の”合”は、背骨両側の筋肉が”ダラ~ン”と下がって、肩甲骨も肩も下がって(放鬆+抜背)、首筋がスーッと伸びた(虚領頂勁)様に感じられた。

どうやら「肩甲骨が盛り上がっては駄目」との御注意は「肩甲骨が後ろに飛び出る様では駄目で、動く前に放鬆するから肩甲骨は下へ下がるんだよ」との御注意だったのだ。

私の、肩甲骨の盛り上がりは、放鬆が出来て居ない証拠でもあり、手だけを動かす空の手の証拠でもあり、含胸抜背虚領頂勁も出来て居ない証拠なのだ。

肩の力を抜いて腕を動かすのが、こんなに難しいとは。。。。。。。