New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

418)柔らかい身体とは

先日「柔らかい身体とは」と言うWEBの記事が有り、印象に残ったので、ここに記しておこうと思う。

普通、我々の感覚で、身体が柔らかいと言うのは、体操選手の様に180度開脚ができるとか、脚が高く上がるとか、後ろに身体を反らせる事が出来るとか、を言い、それが柔らかさの最終段階だと思っている。

しかし、太極拳では、そのような状態を「身体が開いている」と言って、柔らかいとは言わない。体操選手の身体は開いているが、まだ柔らかくはない。身体が開いているのと柔らかいのとは別物だ。との事。

太極拳の練習では、

第1段階として、まずは「鬆開=力が抜け、関節が開いて可動域が大きくなった段階、身体にこわばりがなく開いている段階」を目指し、

第2段階で「鬆沈=身体に強張りがなく、地に根を生やした様な安定/重さ」を求め、

第3段階になって漸く「鬆柔=掴み処は無いのに全体は連動している様な柔らかさ」を求めるらしい。

太極拳で求める柔らかい身体とは、肉がゴツゴツしていなくて、微妙な動きが出来て、粘りがあり、身体の連動が良く感じられ、全身が一になっていて(周身一家)、アメーバーのようにどんなに形を変えても一体化していて、伸び縮みが楽にできる(伸縮自在)そんなイメージである。との事。

推手の練習で、先生に触らせて頂く事が有るが、先生の身体がまさに、この柔らかさだった様に思う。