New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

242)自分と太極拳

自分が太極拳をやり始めてから、何年になるのだろう?

始めた頃は健康法の一種と考えていて、ストリートダンス程に軽やかな動きではないけれど、太極拳の振り(套路)を覚え、その様に動けば、きっと健康になるのだろうと思って居た。

しかし、それから5~6年ほど経った頃に、YouTubeで見た中国のT老師がする太極拳が、自分の目指す太極拳の方向を軌道修正した様に思う。

T老師の太極拳の動きには、その一挙手一投足に、周りの空気を巻き込む様な、粘着性が有り、明らかにキレッキレのストリートダンスとは全く違う種類のエネルギーが感じられた。

キレキレの動きから、粘着性のある動きへの方向転換。どうすれば、そんな動きが出来るのだろうか?試行錯誤である。日本舞踊の手の動きを真似て、先生から「手だけが勝手に動くのは気持ちが悪い」と厳しい注意を受けた事も有った。

鬆腰鬆胯ですよ。もっと放鬆しなさい。身体が動くのにつれて手が動くのです。手は放っておきなさい。と先生から何回も言われ、それが分かる迄には、更に5~6年ほどを要した。

そして最近の4~5年は「緩んで/繋いで/拡がる」を追求している。なかなか難しいのだが、この感覚を味わえた時は大変気持ちが良い。きっと健康にも大きく繋がるのではないかと思っている。

今後も、身体の内側の感覚を大切にしながら、味わいながら、太極拳を楽しんでいこうと思っている。