New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

427)推手講習会

先日の推手講習会で習った事。マスター出来てない事も、備忘録として記しておく。

四正手の最初のを甲から受け、乙がその足裏に落とし甲に返す練習をした。
虚領頂勁し、肩甲骨/背骨/腰を緩め丹田を感じるの感覚で緩んで受ける
・勁をちゃんと足裏に落とし込めば、甲にその勁が返って行く事を理解する。
・勁が返って行くのと同時に、前後左右上下に、数センチ広がれば、更に効果がある。
・足裏に落とし込もうと、緩んだつもりが、実は萎えてしまっている事が多い。
・緩める時、勁を返す時は、夫々2段ロケットのイメージ。まず身体が次に腕が動く。
・手を緩め引いたり、膝を曲げると、かえって萎えてしまい、勁が足まで届かない。
・手だけを前方に押し出す様に使って、手の力で甲を押し返すのは間違い。

②甲は乙から返ってきた掤勁を受け、後ろに安全に退がる練習をした。
・甲は乙からの掤勁を緩んで受けるが、受けきれない時には、躊躇せず後ろに退がる。
・甲は乙からの掤勁を受けた時、のけ反らない。無理してその場に留まろうとしない。
・甲が後ろに退がる時は、踵重心にせず、爪先重心で、足は引きずらない。
・甲乙ともに、両手はまっすぐに伸ばし、目線も合わせた状態で離れる。

③甲は乙から返ってきた掤勁を緩んで受け、で斜め後ろに化勁する練習をした。
・甲は前足を失わない様に、膝がねじれない様に、中定を維持した状態で捋する。
・甲は乙に接する両手の圧力を極力小さくし、握ったり引っ張ったりしない。
・甲は乙からの掤勁を緩んで、足裏を感じてから、捋する事。緩まずに捋しては駄目。 

④乙は甲の捋に引っ張り込まれず、中定を維持したまま、をする練習をした。
・乙は捋された右手を、単独で使ったり、右肘で相手を押してはいけない
・乙は甲の捋を感じたら、緩んで足裏を感じてから、広がるイメージを大切にする。
・乙は左手を右手に添えて擠するが、その時の勁の方向は、甲の肩又は腰である。

以上の様な練習だったと思う。

②と③は甲が乙の掤勁にやられるか、化勁出来るかの違いである。
③と④は乙が甲の捋にやられるか、逆にで反撃出来るかの違いである。
正確に緩んで広がれば勁は伝わり、不完全だと勁が自分に返って来るので、虚領頂勁立身中正含胸抜背鬆腰鬆胯の姿勢が正しいか否か、相互に確認出来ると言う事だ。

自分が、特に重要と感じた先生のお言葉は、
・緩んで相手の勁を足裏に感じてから動いていますか?
・動くのは身体が先ですよ。手から動いては駄目ですよ。
・右塔手でも左塔手でも同じ様に出来ますか?
・左肩がでしゃばるのは、左胯が入ってないからです。胯が伸びていては駄目ですよ。
等々、沢山有って「自分はまだまだ未熟だなぁ」と感じた一日でした。