New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

453)3段1次の推手手法の回数

3段1次の推手試験では、手法の回数が正しくないと不合格になる。
注意すべきは、㋑最初の四正手  ㋺平円・立円・折畳の開始位置と終了位置である。
試験の緊張から、最初の四正手で回数が分からなくなると、パニックに陥ってしまう。

 

㋑最初の四正手のカウントの仕方。

最初の四正手は、乙から3回→乙が換手して→甲から3回である。
四正手の1回は、乙から掤・甲が捋・乙が擠・甲が按で半分。次に甲から掤・乙が捋・甲が擠・乙が按で残りの半分。この両方で1回だと教えられるが、その意味が解っているだろうか?
自分の動きだけ抜き出すと、1回の意味が分かりやすいと思う。
乙の動きは、弓歩時に掤/擠、后坐時に捋/按。甲は、后坐から始まるが、捋/按、弓歩時に掤/擠である。
掤/擠と捋/按をやって1回なのだ。
乙から掤→擠→捋→按の順に3回、乙が換手、甲から掤→擠→捋→按の順に3回と言う事。

 

㋺平円・立円・折畳の開始位置と終了位置

①最初の四正手の終了位置は、手も足も甲乙の真ん中(中定位置)である。
②中定から乙の胸前経由で甲の右脇腹(平円開始位置)迄は空打と言い、カウント外。
③平円・立円・折畳は后坐が開始位置。手の位置も自分に近い位置である。
④平円・立円・折畳の終了位置は、開始位置と同じ所。必ずそこへ戻して終了する。
 (戻しが不十分だと1回とカウントされない事も有る。)

回数の間違いは、当人達のカウントミスが原因の場合もあるが、開始位置の間違いや、開始位置迄戻さず次の動作に入る事、が原因の場合もあるので、注意を要すると思う。