New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

52)身体の内側の感覚

昔、かなりの期間、御幣島のトレーニングセンターの講習会に参加させていただきました。

講習会では、太極拳の動作のそこここで必要な、身体の感覚について、色んな表現の仕方で教わる事が出来、その中で自分の内側に必要な感覚を捉える事が出来たように思います。

姿勢とか、身体の向き、手足の位置等の形は、先生も教えやすいのでしょうが、実はそこまで出来ても「仏作って魂入れず」の状態です。

自分の思いが腹を蠢かせ、身体の各部分が腹の蠢きに影響された結果として動いていると感じた時、初めて魂が入ったと言えるのであって、手足が腹に先行し、勝手に目的地に向かって動く様では、まだ駄目なのだと思います。

身体の中の事は先生にとっても、言葉での表現が難しいのだと思います。色んな表現で言われる事を参考にして、自分で試行錯誤しているうちに、それが外形にも現れて「その感覚です」と先生に教えていただける。

それですと言われても、自分ではまだどの様にした結果、その感覚が出来たのかわからない。でも、何回もやっているうちに、その感覚が頻繁に出て来る様になり、次第にどうすべきなのか分かって来るのかなぁ、と思います。