太極拳を習って、一人で24式太極拳の套路が出来る様になると、まず「定式の形を正確に覚えなさい。手の位置は・・・足の位置は・・・身体の向きは・・・ですよ」と、教えられる。
定式がそこそこ出来る様になると、次がルートの話。「定式に至るまでの手足のルートは・・・ですよ。これを正しく覚えましょう」となる。
そして、ルートもマスターして来ると、次は初動の話だ。「定式から、次の動作に移る時は、まず身体の準備をしてから、動きましょう。緩んで繋いでが準備の内容です。次の動作は、その後ですよ」と。
最初の内は「緩んで繋いでが準備の内容???これ分かりません。」となる。
身体の中をどうすれば、緩むのか、繋がるのか、身体の中の事は、教える側もうまく説明出来ないし、教わる側も説明だけを聞いても、その感覚が分かるはずもない。
この段階に来ると、教わる側が、自分の身体と深く向き合い、自分でその感覚を見つける事が必要になる。
【緩んで】先生からは站椿功を薦められる。自分の身体の何処に緊張が有り、どうすればその緊張を解く事が出来るか、心地よい状態になれるか。不自然な所のない姿、自然で安定した姿になる。これが緩んでの答だと思う。
【繫いで】先生からは推手を薦められる。相手からの攻め(勁)が入って来ても、その自然で安定した姿を保ち続けられる様な体内状況にする事。これが繫がっている事だと思う。ただ相手の居ない套路中、この体内状況で良いはずだと自覚できるか不安である。
繫いでをちゃんと理解する為に、もっと推手の練習を続けなければと思っている。