New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

220)指先と身体を繋ぐ

以前「指先が身体と繋がった太極拳をしましょう。とても気持ち良くなりますよ」と先生が、言われていた事を思い出した。

①指先が身体と繋がっている人の太極拳は、指にも活き活きとした表情が出ます。五指を緩めて自然に伸ばす基本に加え、背中で繫ぐ意識も必要です。逆に、指が丸まって居たり、反っくり返って居たり、バラバラになって居るのは「私の上肢は身体と繋がってません」と告白している様なものです。指先まで気を配ってこそ、気持ちいい太極拳が味わえるのです。

②野馬分鬃の定式で前の手と後ろの手が背中で繋がっていますか?バラバラではダメですよ。特に自分から見えない下の手には、気を配りましょう。
下勢独立で片足立ちした時、下の手を少しだけ前後左右に動かして、どこに置いたら独立が安定するか、探してみて下さい。ここだと言う場所が見つかるはずです。その位置が下の手と身体が繋がった位置です。

③摟膝拗歩の下の手や、独立時の下の手は、定式時には按ですから、攬雀尾の下按と同じ様に、手首を緩やかに曲げて下に押してください。手首を曲げて座腕にする事で勁力を掌根に伝えます。下に推す意識をぜずに伸ばしたままでいるのはダメですよ。按の手はきっちりと按らしく、身体と繫いで下さい。