New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

219)講習会に参加して

今回の受験対策講習会に参加して、注意を受けた事や記憶に残った事を書いて置く。

目線の使い方。見ている様で見ていない。鼻で見るとか、反対側の目で見るとか言われるけれども、自分の目線の持って行き方ではダメである。例えば野馬分鬃の最初、90度上歩の時、正面から10度20度…80度90度と周囲のすべてをなめる様に見て右目が90度位置を見る所迄、首を回す事に注意する。目線は水平に維持し、飛ばさずに移動させる事。

②上三節の動く順番がごちゃ混ぜになっている。頭の中では肩→肘→手の順番と分かってはいるが、起勢から抱球に行く時、抱球から分手する時、摟膝拗歩で推掌/摟掌する時、倒巻肱での推掌、前の手を引き落とす時も、根節→中節→末節の順に注意が必要。

手揮琵琶の時、相手は前に居る。跟歩の時、前の手が更に前方向に動くのは良いが、左にずれるのはおかしい。これは単鞭でも同じである。

倒巻肱の定式時、后坐の位置が後ろ過ぎて前の脚が全く効いていない。その為、次に後に放りだす手に勁が届かない。攬雀尾の捋の時も同様。捋で両手を落とし、后坐しながら丹田迄引き込んだら、前の脚を十分効かせて、斜め後に放りだす。后坐の位置が後ろ過ぎると、前の脚を効かせられないし、手を戻して来る時、前足側の胯が入り難くなる。又、無理に胯を入れると安定性が無くなる。

収脚→斜めを向いたままで放鬆虚領頂勁→進行方向に向き直って上歩する所迄が急ぎ過ぎ。もう少し丁寧にする事。放鬆の後に虚領頂勁を確認する。上歩時に少したりとも前に動かない。前引き禁止。必ず虚領頂勁で勁が上って来るのを待つ。1.2.1Go。1.2.で放鬆、次の1で上がってきた勁を確認して、Goで動作に入る。

⑥弓歩/后坐の注意点。後ろ足から前足へ、そこから後足へと、重心の移動を意識し過ぎる。結果、進行方向に対して斜めに動く事になっている。むしろ、両足の幅方向の真ん中に位置する会陰が、進行方向に真っ直ぐに動いて行くイメージ。従って上体の移動は後ろ足から前足までの距離の半分ぐらいになる。上体が動かなくても弓歩/后坐ができるくらいに思うとちょうど良い。

緩むとは、胯/腰回りだけでは不十分で、肩/背中も緩める事。背中の緩みはTシャツの皺で分かる。ずるずると背中の皮が落ちていく感じになる場所。肩が軽くなって首筋が伸びるような感じになる場所。それを探して。腰全体を前後方向や横方向に動かせば探せる訳ではなく、身体の中を動かす。丹田のあたりを動かす。両胯の相対的な捻れを変化させる。みたいな事をして見つける。

余分な動きは極力排除し、必要な動きを組み合わせるだけにする。余分な動きは目立つ。例えば目線の余分な動きは心の乱れや散漫を表しているだろうし、指先の揺れ、手の上下動、手首のふらつき、特に見えない方の手の余分な動きは、神経が行き渡っていない事を露呈している。

今回の講習会では、いろいろな事を聞いたが、まだ耳学問の所が多い。でも頭の片隅において練習すれば、これかと思える日が来るかも知れない。そこ迄出来れば4段かな。