New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

159)緩んで繋いで広げる

緩んで繋いで広げるを、24式套路の結節点で、きっちりと意識しているか?出来ているか?

数日前に2日間かけて、その事を主題にした講習会を受けて来たが、自分では出来ている積りでも、まだまだ不十分だと感じた。頭で分かっていても、手足が本能的に力を使ってしまう。以下に教えて貰った事や、私が思った事を書いておこう。

緩んで=腰を緩め、背中を緩め、薄氷の上にそっと立っている様な感じになるまで、緩めに緩める。掴まれた所を意識したり、何とかしようとすれば、身体が固まってしまい、自由に動かせなくなる。相手に掴まれている事を忘れ、接触点を軽くして、気配を消し、足裏を踏みつけず、軽く宙に浮く感じにして、腹部を柔らかく保つ。

繫いで=相手の勁を自分の足裏に落として、それを相手に返して行く為の道筋を作る。勁の道筋を作ると言う事。繫ぐのは自分の体の中の話。相手と繫ぐ話ではないが、相手の足裏が浮いたと言う感じを、自分の全身で感覚出来るのは、自分の体内が繋がっているからだ。緩みに緩めば、相手は浮いて来る。相手がこちらに引き込まれ、自分に吸い付いて来る様な感じになる。それが自覚できれば、繋がっているのだ。緩んで繋いでは、一つの行為と思って良い。

拡げる=道筋ができたら、身体全体が張りのある風船状態を意識して前後左右上下に広げる。特に掴まれた所の面圧を出来るだけ変えないで動かす。その為には掴まれていない所を動かして、受動的に掴まれた所が動いている形にする。感づかれない=抵抗させない内に、相手を動かす。

以上