New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

333)頭の体操

今日、太極拳の教室で、初心者向けに雲手の説明が有り、手と足の動きを練習した。

初心者にとって、雲手の動きは、頭で理解するだけでも大変な上に、実際に動くのは、尚更、大変な様で、足の動きに注意が向くと手が止まり、左手に意識が集中すると、右手は迷子になり、足が止まる。まるで、頭の体操をしている様だとの感想も聞いた。

練習している時の、頭の体操をステップ分けしてみると
①:先生の説明を聞き、それを頭で理解する体操。
    説明を理解出来なければ、練習のスタート位置にも立てない。
②:脳から身体手足にこう動けと指示を出す体操。
    脳から両手足への指示を時系列で整理し、同時並行に出す体操。
③:脳からの指示通り身体が動いているかを判断し、修正してやり直す体操。
    指示と動きに違いが有っても気付きにくく、上手く出来たと思いやすい。

練習を重ねて行く内に、頭と身体の間に特別の回路が出来て来て、頭の体操もそこそこで、身体が動く様になってくるが、その動きを冷静に判断する③のステップは常に重要である。判断が甘いと、上手く出来ていると思い込んで、悪い癖がつく事になる。

太極拳歴10年のベテランでも、先生のご指導を理解するステップは大切だし、上手く出来ていると思い込んで、悪い癖がついてしまう落とし穴も同じなので、注意しなければならない。