スポーツクラブの太極拳に参加されている人の中には、24式太極拳の套路をまだ覚えきれてない人も大勢で、中には「始めてから3年になりますが、まだ1人では套路を通せません」と言う様な人も大勢居ます。
3年もやっているのだから、24式太極拳の套路はなんとなくは、覚えているのでしょうが、それでは駄目、今一歩が足りないです。1人で套路を進められる様に、太極拳の套路をちゃんと覚えてしまって欲しいです。
先生の方ばかり見て、操り人形の様に動くのではなく、自分の意思で身体を動かして欲しいのです。そうすれば、自分の身体と向き合う機会が増えて、色々と疑問が湧いて来るはずです。
動こうとする方向に対して、身体の向きはどうなって居るべきなのか、目線/顔の向きはどうすべきか、身体がふらついて安定性が無いのはなぜなのだろうか、と。
これらの疑問に向き合う過程で、身体の動かし方や、目線の動かし方、頭の動かし方、膝の動かし方、腰の動かし方を、先生や先輩に質問したり、修正してもらったりする事も出来るでしょうし、自分の癖とか、姿勢のゆがみに気付く事も有るはずです。
操り人形ではなく、自分の意思で套路を通す事で見えて来るものが沢山有ります。套路を覚えてからが、本当の意味での太極拳なのだと、私は思います。