New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

158)表層筋/深層筋と気のエネルギー

表層筋は意思で動かす事が出来る随意筋である。身体の関節を曲げたり伸ばしたりする時に活躍する。これを鍛えると筋肥大して筋肉隆々の身体になる。速筋の割合が多く、伸びたり縮んだりと素早い動きで活躍してくれるが疲れて動かなくなるのも早い。

深層筋も随意筋ではあるが、意思で動かした事を実感しにくい筋肉でもある。身体の奥深くに有り、等尺性筋収縮=アイソメトリックコントラクションで姿勢を保ったり、バランスを保ったりと言った役目を担っている。遅筋の割合が多く、地味ではあるが、疲れ知らずの筋肉である。

より早くより高くより強くを追求するスポーツでは、表層筋が非常に強化されるのが一般的である。勿論深層筋も強化されるが。

太極拳では、表層筋はあまり強化されない。太極拳ではいかなる動作も、深層筋の働きを最大限に利用していて、表層筋には放鬆を求める。

站椿功で、ただ唯じっと立ち続けると、表層筋の緊張が取れて、放鬆する事が出来る。その感覚を体験し覚えて、太極拳套路や推手の中に生かして行く事が重要である。

気功の本によると、深層筋に働きかける事で、気のエネルギーが生じ、それが高まって健康増進効果があると言う。

残念ながら、私にはまだ、気のエネルギーの高まりは経験出来ていない。と言うか、その感覚が分かっていない。