New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

381)身体の動きを正確に認識する能力

太極拳は実際に身体を動かさないと正しい動きは身に付かない。

しかし、正しい動きを頭で分かって居ないと、身体を動かしても無駄になる。

正しい動きを頭に浮かべ、注意すべきポイントを意識しながら練習する事は大切だ。

しかし、練習を効果的に進める上で、心しておくべき、重要な事がもう一つ有る。

それは、自分の身体がどう動いているかを、認識する能力を高める事だ。

自分では正しい動きが出来て居ると思っても、実際には「まだまだ、差異が大きい/違っている」と言う事が良くあるのだ。これを放置すれば、悪い癖がついてしまう。

先生や先輩から指導/指摘/アドバイスを頂いて、次の練習に生かすべく修正努力をすれば、正しい動きに少しでも近づくし、悪い癖がつくのを回避できるだろう。

しかし、この修正努力の効果は、それだけではない。

動作を修正しようと努力する事で、身体の各神経から脳に送られる情報は、増強され、修正される。

その情報で描かれる脳内映像は、従来のピンボケ映像ではなく、焦点の合った鮮明な映像になって、身体の動きを正確に認識する能力が向上する事になるのだ。

この能力は、太極拳だけでなく、様々なスポーツでも、普段の我々の生活でも、自分の身体を自分の物として、自由自在に、正確に動かす為には、必要不可欠な基礎的能力だと思っている。