New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

170)YouTubeの知識

太極拳では、流れが重要である。停止しない。徐々に変化する。止まっている様でも流れている。動作の終わりが即次の始まりと考え、定式に至る少し前から意識の一部は次の動作に移っている。これを相連不断と言う。一個の動作を追求し過ぎると、意識が滞り、全体の流れが止まってしまうので注意したい。

人間は目に見えるものにどうしても意識が行ってしまう。従って練習では、目に見えない方を意識する事が重要である。手で言えば、目に見える方の手よりも、見えない方の手に意識を持って行くべきである。

太極拳の動作は、正しいか正しくないかで、判断するのではない。やり易いかやり難いか、快か不快かで、判断すべきである。

太極拳では捩じれとその開放の感覚は非常に重要である。纏糸は、腕の捻じれであるし、馬歩で立つ時の足も捻じれが入っている。この様に身体の捩じれが有るから、足と手が繋がっていられる。

太極拳では全部が一方向に向かう事はない。例えば、摟膝拗歩で前に推す時、必ず背中は後ろへと言われるはず。前と後、左と右、上と下、開と合、虚と実、陰と陽、すべての動作に、相反する動作も内包され、それらが協調しているのが太極拳である。

太極拳では、用意不用力と言って、相手と接する時、力を使わないし、身体の移動や静止も、最低限の力で行なえる様にする事が重要である。その為には、套路の動作中、放鬆出来ているか、正しい重心の位置が確保できているか、重心移動中、バランス維持の為に余分な筋力を使っていないか、等々を確認しつつ、ゆっくり練習する必要がある。