New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

344)力の伝達と動きのズレ

太極拳で柔らかくて力強く動くには、どの様に動けば良いかを考えていたら、ふとボール投げの動作を思い出した。

省エネでボールを投げた時は、身体を動かさないで腕だけを動かしている。

腕だけ動かしながら、スピードのある球を投た時は、肩甲骨・上腕・肘・前腕・手首・指先を動かす順番が、力の伝達方向に沿って、時間的にズレながら投げている。

更にスピードを上げた時とか、遠くまで投げた時は、全身(足・股関節・背骨・肩甲骨・腕)を使っていて、それを動かす順番は、同時ではなく、力の伝達方向に沿って、微妙に時間的ズレを持ちながら、連動して投げている。

まるで鞭の様にしならせて、力が伝達されると、上手く投げる事が出来るのだ。

太極拳の動きも、全身(足・股関節・背骨・肩甲骨・腕)を、力の伝達方向に沿って順番に使う(連動させる)事が出来れば、柔らかくて、力強い動きになるのだろう。

頭では分かっていても、なかなか思うように身体は動かない。

まずは肩甲骨、次に上腕、次が・・・と言う風に個別に指示が出せていないのか、その辺を動かせと言う指示しか出せていないのか、脳から指示は出したが神経が混信してしまうのか。いずれにしても、個別に細分化して指示が出せて、神経の混信も無く伝わってこそ、個別に使ったり、それを連動させたりが、出来るのだ。

今以上に柔らかく、力強い動きをする為に、身体と対話しながら、筋肉を個別に細分化して、順番に使える様に、練習をしなければと思った。