New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

375)両肘を横に張りだす意識

身体には連動というものがあって、楽で滑らかで力強い動きには、身体の連動が大きく寄与している。太極拳も同様で、上半身と下半身(腕と足)が繋がって来ると、楽で滑らかで力強い動きに成って来る。

上半身と下半身、腕と足を繋げる為に、最も重要なのは、
① 肩関節周りの繋がり(上腕と脇腹の連動)と
② 股関節周りの繋がり(腰と大腿の連動)を意識し、より効率的にする事だろう。

上腕がうまく使える様に成れば、脇が立つ感覚が得られ、腰が立つ感覚も得られる様に成って来る。上腕は大腿に対応していて、上腕を使えば、自動的に大腿/内腿/ハムストリングスも起動して来る。これが連動なのだ。

私達はしゃがもうとする時、無意識に両肘を横に張り、上腕を起動させた状態にする。脇腹が連動して、内腿が広がり、膝が自由になって、楽にしゃがめる事を、身体が知っているからで、これが無意識下に身体の連動を活用した例だろう。

上腕がうまく使える様に成る為には、抱球の時、両肘を横に張りだす意識を大切にする事だ。そうすれば、両腕が背中で繋がって居る意識が生まれ、いかなる動作の時にも、肘の感覚が消えず、常時、腕の張り感が保たれ、やがては、脇腹との連動を感じる様に成るはずである。

逆に、上腕が使えずに前腕から先だけで動いて居ると、身体の連動は得られず、楽で滑らかで力強い動きは永遠に出来ず、操り人形の様に生気のない動きを続ける事になる。