New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

352)捻じれによる身体の張り感

最近、身体と腕が繋がると言う感覚、捻じれによる身体の張り感が、気になって居る。

かって教室で「緩んで繋いで広げる」と教えられ、「緩んで」の感覚は分かっても「繫いで」の感覚が、中々分からなかった。

先輩から「右足で立って、右手を捩じりながら目いっぱい上に挙げた時、腰からわき腹から二の腕の辺りに張り感が出るでしょう。その感覚が繋がった時の感覚だよ」と教えられた。

確かに、手を上に挙げる時、手の平で首の後ろを触りながら、指先を上に向けて挙げ、手の平を外向きに捩じって行くと、わき腹から二の腕の辺りに張り感が出る。

手が上に挙がっている時だけでなく、推掌で前に押す時も、倒巻肱で前の手を下に落とす時も、まずは「緩んで」足元がしっかりした後に、腰から動き出せば、手が動き始める頃には、筋肉に捩じれが生じて張り感が得られる。

これが「緩んで」と「繋いで」が出来たという事ではないだろうか。

捻じれによる身体の張り感は、身体の安定性にも大きく寄与していると思う。

下勢独立で、下勢の姿勢から独立の姿勢に移行する為に、前の腕と下からの腕を腹前で上下に入れ替える時、両肘を正中線の近くを通す事で、腕が捻じれ【纏糸】身体に張り感が出て、片足立ちの安定に大きく役立って居る。

「緩んで」と「身体の張り感」は相いれない感じもするが「陰の中に陽が有り、陽の中に陰が有る」とも言うから、どこかで折り合いがつくのだろうと思う。