New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

351)片足立ちの安定性

先日、先生から「摟膝拗歩の収脚で、手と足の協調一致が出来てない」と注意された。

摟膝拗歩で収脚をする時、片足立ちの安定性がない為、早く足を引き寄せて、丁歩してしまうので、手と足の協調一致がうまく出来ないのだ。

片足立ちが安定すれば、ゆっくりした動作で足運びが出来る様になり、手と足の協調一致に、意識を集中する事が出来るのではないかと思う。

片足立ちを安定させる為に下記①②③に注意し、手と足の協調一致を改善したい。

①正しい位置に乗り込む。(重心移動)

正しい位置=大腿の前側や外側に負荷のかからない位置。内転筋を使って立てる位置。足の親指側を十分に使える位置。足裏全体で均等に踏み付ける事が出来る位置。こんな位置を探りながら、前足に乗り込む練習をしようと思う。

②軸足の足裏全体で均等に踏み込む。(踏実)

後足に体重が残らない所まで乗り込んで、全体重で軸足を踏み込む事。後足を蹴って寄せなくても、体重移動が終われば、自動的に後足が浮いて来るので、それを寄せるだけで良い。

③上体は真っ直ぐに、目線は水平に。

後足が浮き始めたら、軸足側の胯を入れて軸足と体幹を繋ぎ、虚領頂勁に注意しながら、尾閭を引き込んで後足を寄せて来る。この時、目線はゆっくりと移動させ、水平に保つ事。

【協調一致】

先生から注意された「摟膝拗歩の収脚での手と足の協調一致」とは、収脚の完成タイミングと両手が定位置に来るタイミングをあわせる事である。

片方の手は曲げて胸前の定位置に、他方の手は肩の高さで伸ばして斜め後ろの定位置に持ってくるのだが、手を動かす距離が長い為、片足立ちになるタイミングが早すぎると協調一致が難しくなる。

まず両手が動き始め、少し遅れてから片足立ちになって、後足を寄せて来れば、収脚の完成タイミングと両手が定位置に来るタイミングがあうだろう。

手を動かし始める時は「合」であり、この時、両足は着地して居た方が良い。手が動き出してしまえば、徐々に「開」フォロースルーだから、片足が浮いて行くのも有りだと思う。