太極拳の講習会で「緩めて繋いで広げる」と言う話を何回も聞いた。
その時には、「緩める」と言う感覚は「緊張が無く萎えても居ない状態」だと、頭で理解したが、「繫ぐ」感覚と「広げる」感覚は、雲をつかむような、皆目わからない話だった。
最近になってからは、「繫ぐ」とは、膝、股関節、腰、肩甲骨、肘、手首があるべき位置に収まる事。「広げる」とは、それらを繋ぐ筋肉や腱が、無駄に力まず、必要な最低限の力だけを出して伸びる事。だろうと思って居る。
先日「この感覚の事を言うのではないか」と思った感覚が有るので、忘れない内に、その印象を書いて置こうと思う。
①繋がったと言う感覚・・・・左足を少しだけ地面から浮かせ、右脚だけで立ち、右手を頭の後ろから左耳を経由して、思い切り上に揚げる。この時、中指と薬指を曲げずに伸ばしておくと、右足から右わき腹、更には右手指先までが、ピーンと張ってなんとなく繋がったように感じた。この感覚の事を「繋がった」と言うのではないかと思う。
②広げると言う感覚・・・・・足を肩幅より少し広い目に広げ、両手をⅤの字に頭上に揚げて、あくびが出てくる程に、深く息を吸い込んで、背伸びをした時、広がったと感じた。この感覚の事を「広げる」と言うのではないかと思う。