New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

161)緩めて繋げで広げる

身体が「緩んでいる」状態には、色々な程度が有る。少し緩んでいる状態も、かなり緩んでいる状態も、とことん緩んでいる状態もある。だから底なしだと言われる。どんな名人も更なる「緩み」を求めて自己研鑚されていると聞く。

身体が常に「緩んでいる」かつ「繋がっている」状態を、掤が有る状態という。

もしそこに、相手が力を加えて来た時は、自分が意識していなくても、その力は相手に帰っていく。これが掤勁だ。掤が有る状態なら、相手がどこから触って来ても「広がる」が、自動的に出来てしまうのだ。

講習会で「緩めて」「繋げて」「広げる」と言う3点セットを紹介されたが、この順番で行うべきものとして理解するなら、相手の攻めに対応して、反撃する時の手順の様で、少し違和感がある。

私は「広げる」では、能動的なイメージが強すぎるので「広がる」の様に、自然発生的な、受動的なイメージを大切にしたいと思って居る。「緩んでいる」&「繫がっている」太極拳を目指して、練習に励んでいきたいと思う。