第1式「起勢チーシー」⇨ 第2式「野馬分鬃イエマーフェンゾン」に引き続き、第3式「白鶴亮翅パイフーリャンチー」の注意点をまとめてみた。
【跟步ゲンブー(右足を寄せてくる動作)の注意点】
①前足に乗り込む時、左胯ヒダリクワ(股関節のコマネチのライン)を少し折り込む。
②右足を寄せ過ぎない。前後幅は 野馬分鬃で作った弓歩ゴンブーの半分にする。
③右足が左足と重ならない。横幅は野馬分鬃で作った弓歩ゴンブーと同じ横幅にする。
④右足爪先の角度は大き過ぎぬ事。野馬分鬃の弓歩と同じく30度程度にする。
⑤寄せ終えたら、即右膝裏を伸ばして踵を着けるが、重心は左足に置いたままにする。
⑥跟歩が完成した時、身体の正中線は進行方向から左に15度程度に向いている。
【抱掌パオジャン(ボールを抱える動作)の注意点】
①左手は手首/肘の高さは変えずに、親指側を軸にして小指側を外に回して抱掌する。
②右手は小指側を軸にして親指側を外に回して抱掌する。
③右手は胴体の動きに任せ、控え目にする事。積極的に右肩を左方向に巻き込まない。
④進行方向から左に15度程度に向いた身体の正中線上に、抱掌が完成する事。
⑤跟歩と抱掌は同時に開始され、同時に完成する事。(上下協調一致)
【両手首を合わせてもち上げる動作の注意点】
⑤両手首を合わせて、もち上げる動作が完成した時の身体は、右爪先の向きとなる。
⑥右肩は引かずに、下に落とす意識で、身体を回転させ、左足から右足に重心を移す。
⑦クロスした両手は正中線上に構え、右手方向に引き過ぎない事。
【分掌フェンジャンする時の注意点】
①左足を置き直してから両手を上下に広げる。この時の体重配置は左足に3、右足に7。
②両手は背中・肘から、手は前へ、胸は後へ、頭は上への意識で広げる。
③右手は指先が頭の高さ、左手は掌根が股関節の高さ、両手ともに視界の中に有る事。
④分掌は、胸から上だけが正面に向き、腰骨から下は斜め右にブロックされている事。
⑤右膝は外に張り、両膝が動かないように注意する事。