New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

323)白鶴亮翅

第1式「起勢チーシー」⇨ 第2式「野馬分鬃イエマーフェンゾン」に引き続き、第3式「白鶴亮翅パイフーリャンチー」の注意点をまとめてみた。

【跟步ゲンブー(右足を寄せてくる動作)の注意点】

①前足に乗り込む時、左胯ヒダリクワ(股関節のコマネチのライン)を少し折り込む。

②右足を寄せ過ぎない。前後幅は 野馬分鬃で作った弓歩ゴンブーの半分にする。

③右足が左足と重ならない。横幅は野馬分鬃で作った弓歩ゴンブーと同じ横幅にする。

④右足爪先の角度は大き過ぎぬ事。野馬分鬃の弓歩と同じく30度程度にする。

⑤寄せ終えたら、即右膝裏を伸ばして踵を着けるが、重心は左足に置いたままにする。

⑥跟歩が完成した時、身体の正中線は進行方向から左に15度程度に向いている。

【抱掌パオジャン(ボールを抱える動作)の注意点】

①左手は手首/肘の高さは変えずに、親指側を軸にして小指側を外に回して抱掌する。

②右手は小指側を軸にして親指側を外に回して抱掌する。

③右手は胴体の動きに任せ、控え目にする事。積極的に右肩を左方向に巻き込まない。

④進行方向から左に15度程度に向いた身体の正中線上に、抱掌が完成する事。

⑤跟歩と抱掌は同時に開始され、同時に完成する事。(上下協調一致)

【両手首を合わせてもち上げる動作の注意点】

⑤両手首を合わせて、もち上げる動作が完成した時の身体は、右爪先の向きとなる。

⑥右肩は引かずに、下に落とす意識で、身体を回転させ、左足から右足に重心を移す。

⑦クロスした両手は正中線上に構え、右手方向に引き過ぎない事。

【分掌フェンジャンする時の注意点】

①左足を置き直してから両手を上下に広げる。この時の体重配置は左足に3、右足に7。

②両手は背中・肘から、手は前へ、胸は後へ、頭は上への意識で広げる。

③右手は指先が頭の高さ、左手は掌根が股関節の高さ、両手ともに視界の中に有る事。

④分掌は、胸から上だけが正面に向き、腰骨から下は斜め右にブロックされている事。

⑤右膝は外に張り、両膝が動かないように注意する事。