New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

320)野馬分鬃の手の動かし方

野馬分鬃の手の動かし方についての、注意事項を纏めてみた。

【抱掌=パオジャンの注意点】

①抱掌した手の平は、相互にちゃんと向き合って居る事。前後左右にずれない事。

②抱掌の中心は、身体の正中線に有る事。左右にずれて居ない事。

③抱掌は、狭苦しくなく、肩や肘に突っ張り感の出ない程度に、身体から離す事。

④抱掌時、右肘と左肘はほぼ同じ高とし、右肘と肩が上がり過ぎない様に注意する事。

⑤抱掌時、左脇の下にはテニスボールが入る位の空間を取る事。

⑥抱掌時、肘から指先までは、ほぼ真っ直ぐにして、手首を折り曲げない事。

【分掌=フェンジャンの注意点】

①分掌は、両肘を広げる「掤」と、肘から先を広げる「分」を両立させる事。

②両腕が肩甲骨と背中を経由して弧形状に繋がっていると言う意識を持つ事。

③両肘は緩やかに曲がっていて、手首に緊張が無い事。

④前の手の肘から指先の角度は水平から35度程度上向きで、後方から見て肘が見える位に構える事。肘を真下に向けると脇がつぶれるので注意する事。

⑤下の手は脇の下の空間を確保、指先は後ろ足の爪先方向、虎口は進行方向に向ける。

⑥両手を上下に分け広げ終えた時、両足の弓歩も、ぴったり完成する様に、タイミングを合わせる事。「上下協調一致」

⑦身体の向きは、前を向き過ぎず、斜め45度の辺りにとどめ、顔は進行方向を向く事。

⓼両手の「勁=ケイ」の到達点は、前の手は手首の親指側、下の手は手の平の小指側(掌根)になる。