私が太極拳を始めて以降、膝に関する注意事項は沢山聞いた。
①膝と爪先の方向は、同じ方向に揃えておきましょう。
②膝は爪先を超えて前に動かすことが無い様にしましょう。
③後足体重の姿勢(虚歩)の時、前膝は伸ばし切らず、少し曲げておきましょう。
④体重を乗せた膝を曲げる時、膝が下を向くのは駄目、膝が上に向く様にしましょう。
⑤膝を前後に動かすのは良いですが、左右に捩じる動きはさせない様にしましょう。
注意しないと膝を痛めてしまうので、確かにこの様な注意事項は正しいと思います。
でも、制定拳で言われるこれらの注意事項が、伝統拳では少し違っている気がします。
例えば、陳式太極拳の老師の動画を見ていると、老師の膝は胯と連動しながら、円を描くように動いていて、凄く格好良いです。
伝統拳は、膝に無理な力が掛かり、鍛錬不足だと痛める可能性が高いのでしょうか?
筋力のない人にも広める事が目的の制定拳では、上記注意事項が必要なのでしょうか?
簡素化された制定拳では、膝と胯の連動についての指導は必要ないのでしょうか?
最近、インターネットで伝統拳の動画を見るにつけ、24式太極拳でこれまでに習って来た、膝に関する注意事項が、守られていないように感じられて、その訳が、気になって居ます。