New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

448)推手練習のしかた

先日の推手講習会で「初心者の推手練習はどの様にすべきか」を教えて頂いた。

本来、推手では、勁を受けた側が、放鬆して相手に返し、相手は更にその勁を受け入れて流したり返したり、相手の勁に防御の姿勢を取る為、勁のやり取りは複雑になる。

しかし、初心者のうちは、(A)素直に相手の勁を受け入れるパターン。(B)その勁への対処パターン。をそれぞれ別々に、練習する。

双方とも勁の動きに注意を払ってゆっくりと動きながら練習する。
その中で、相手の勁を感じたら、頑張らずに/潔く/決まり事として、退いてあげる。

そんな練習を通じて、㋑自分の身体の中を勁がどの様に伝わるのか。㋺自分のどこから相手のどこに勁を返すのか。㋩返す勁のベクトルはどの方向か。を体得する。

①勁を発する体験。②勁を受け入れる体験。③勁を返す体験。を身体に覚え込ます。

精緻な勁のやり取りを心がけて、質の高い練習にして欲しいとの事であった。