New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

298)接・走・粘・拿・発

太極拳の推手に、接・走・粘・拿・発と言う言葉が有る。

接とは、相手と繋がった状態の事

走とは、接の状態のまま動く事

粘とは、走をしつつ自分が有利な方に誘導する事

拿とは、粘の結果として相手の動きを止める事

発とは、拿で止めた相手を勁で推し倒す事(発勁)  らしい。

試合になると、拿・発までが一連の行為として行われ、勝敗を決する事になる様だが、通常我々が練習する推手では、拿・発まで行う事はあまりなく、接・走・粘までを繰り返し練習するのが通常である。

粘で有利な方向に誘導しようとする自分と、それを避けるべく動く相手の、双方にとって有意義な練習にする為だと思う。

先生とお手合わせ頂くと、バランスを完全に崩されて、立って居られなくなる事が良く有る。先生の化勁に対応できなかった結果であり、その事を私に教える先生のやさしい拿という事だろう。

推手練習の時、先生がいつも仰っていた注意ポイントは、

①相手と繋がった感覚があるか

②相手のバランスを崩そうとする意思(勁)が出ているか

③相手の勁を聴いてから、それに対応しての動きになって居るか  である。