New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

118)推手を套路に生かす

套路だけをやっていても上手になれませんよ。推手をしたり、站椿功をしたりして、そこで掴んだものを套路に生かしてください。と先生がよく仰る。

前回の教室では、野馬分鬃の定式の前の手を、他の人に掴んでもらい、その人も連れだってシンクロした状態で、后坐する練習をした。まずは緩む事の練習で、次が緩んだままスルスルと後ろに下がる練習だ。

前の手を掴まれていながら、自由になる事が出来たら、それが本当の緩んだ姿だと先生は仰る。これは10回に1回ぐらいではあるが、そんな感じが出せた気がする。

次に緩んだまま下がる練習だが、下がろうとすると、手と身体の関係が崩れてしまう。手が先行したり、置いてきぼりに成ったりである。顔の前20㎝の所の空気を連れて下がる積りでやりなさいとの事。逆に前に出る時は頭の後ろ20㎝の処の空気に押されて動く感じでやりなさいと。頭が上に浮き上がるのは固まっている証拠なのでダメですよと。

緩んだ後にすぐ身体を動かすのではなく、「自分が動くぞ」という意を持つと、自然と身体の中、丹田が動き、相手は足が取られ浮き上がり、自分に吸い付くと言うかシンクロして来る。それから動くのが正しいんですって。なかなか難しいです。