New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

139)重点確認事項

先日の講習会で「あなたはここが最重要の注意点ですよ」と言われた個所を、普段の練習に生かせる程度の数に絞って、纏めておこうと思う。

①上歩する時身体がわずかに前に動く時が有るので、軸足の胯を十分緩めて、足の前後幅を控える様、注意する。

②上歩して緩む時、頭が前に傾く時が有るので、腰の上に上体と頭が、垂直に乗っている様、注意する。また上歩後には、2回緩む気持ちが大切であり、その1回目は爪先を着ける為に、2回目は前胯と後胯を繫ぐ為に行う。繫いだ後には、必ず「ぷ」の一呼吸=虚領頂勁を入れる事も重要。

③弓歩の後、后坐時、緩みながら後ろに下がるのは止めて、前足に十分緩んで提膝し、前足を効かせながら後ろに下がり、中定を過ぎてから爪先を上げる事。

④野馬分鬃と摟膝拗歩の弓腿で後足が効いてない時が有るので、常に後足に乗ったままで、腰を前に送り出す様、注意する。上下相随、外三合(胯と肩、膝と肘、足首/足裏と手首/手指)を意識する。

⑤白鶴亮翅の抱球の時、右肩を突っ込んでいる時が有る。その後に、下がりながら回転している時が有るが、右肩は左手と反対方向に張りが出る様に抱球し、直線的に下がって後足に乗ってから、その軸で回転する様、注意する。

手揮琵琶の足を付け替える前の両手は横に張る。左手が少し高い位置。左足を着け緩むまで手は横のまま。緩んで前足を感じてから、両脇を絞りつつ両手を前に押し出す。この時、頭が極端に上に動く事が有る。背中は後ろへ、両手は前へ、丹田から下は下へ、頭は虚領頂勁を意識する。(虚領頂勁によって頭も少しは動くが、意識して上へと動かすものではない。)

⑦攬雀尾の後ろの手を前に戻す時、後ろ側の膝が内に動いている時が有るが、微塵も動かさない様、注意する。戻す手が大きな弧を描いて、前から戻って来ているが、これもダメ。耳の近くを経由して前方向に打ち出す意識で行なう事。