今日、太極拳教室で注意された事を書いておく。それは、両胯のやり取りの事だ。
閃通臂の定式から、一端緩んでから后坐しようとしているのは良いのだが、緩んで蓄えたエネルギーのコントロールが粗雑で、身体全体がはじかれた様に伸び上がり、後はその分だけ落ち込んでいる。
緩んだ後、后坐開始で、前胯を伸ばしていくのだが、出だしを繊細にやらないから、後ろ胯が準備できない。後ろ胯が硬直したままで、身体の移動を受け切れず、上に伸び上がってしまうのだ。
後ろ胯が十分に緩んでいれば、前胯から送り込まれた分は、自動的に後ろ胯に受け入れられ、身体全体が伸び上がる様な事はない。
野馬分鬃や摟膝拗歩で碾歩後に収脚するが、この時も身体の伸び上がりが問題だ。
碾歩した後、前足側の胯が十分に緩んでいないと、後ろ胯から送り込まれた分を前胯が受け切れず、胯の折り込みが浅くなって、身体は伸び上がってしまう。
緩んで蓄えたエネルギーは、次に緩んでエネルギーを蓄える所(結節点)迄、途切れる事の無いように、大切に使う必要がある。
今後私は、①動作の出だしを繊細にコントロールする事。②両胯が緩んだ状態で動作を行う事。を意識して練習し、移動時に身体が伸び上がらない様にしたいと思う。