前回は「起勢=チーシー」について書きましたが、今回から数回は「野馬分鬃=イエマーフェンゾン」の事について、書こうと思います。
24式太極拳の最初の動作を「起勢」、次の動作を「野馬分鬃」と言いますが、その動作野馬分鬃は3回やります。左足を前にする野馬分鬃・右足を前にする野馬分鬃・左足を前にする野馬分鬃の3回です。
2回目は左右が反対になりますが、動きは共通です。
野馬分鬃の手の動きは、それほど複雑ではありません。
「抱掌=パオジャン(球を抱える動作)」
「分掌=フェンジャン(両手を広げる動作)」の繰り返しです。
野馬分鬃の足の動きは
「上歩=シャンプー(足を前に出して、着地する動作)」
「弓腿=ゴントイ(後足を蹴り伸ばし、重心を前足に乗せる動作)」
「弓歩=ゴンブー(後足を蹴り伸ばし、重心が前足に乗った形)」
「后坐=ホウゾウ(前足を蹴り伸ばし、重心を後足に乗せる動作)」
「碾歩=ニェンブー(前足を斜めに開き、斜め前方向を向く動作)」
「収脚=ショウジャオ(斜め方向に進み、後足を寄せて来る動作)」の繰り返しです。
太極拳の足の動きの大半が、同様の動きなので、これを練習する事は大変重要です。