New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

290)身体で覚える

どんな運動でも、無意識に素早く動く事が求められる場面や正しいフォーム/華麗な動きを求められる場面が有る。その為には練習を重ねて「身体で覚える」事が重要とよく言われるが「身体で覚える」とは、いったいどういう事なのか疑問に思ったので、少し調べてみた。

同じ運動を何度も反復経験する事で形成され、一度形成されると自動的にそれが機能し長期間保たれる記憶、それが「身体で覚えた」記憶の特徴らしい。

自転車に乗るとか、水泳をするとかがそれで、何回も練習して一度できる様になると、長期間記憶されて、相当のブランクが有っても忘れず、ちゃんと再現出来るものだ。

練習で同じ動きを繰り返した時、脳内では同じルートの神経細胞を電気信号が通り、次第にそこに道ができる。これを脳科学の世界では、脳/神経パターンの生成と言い、一般的な言い方では「身体で覚える」と言う様である。

すなわち「身体で覚える」とは「大脳基底核と小脳のニューロンネットワークに正しい動きを覚えさせる」という客観的な事実を「体で覚える」という主観的イメージに合った言い方で表現しているだけで、脳以外の場所に記憶されると言う事ではないらしい。