太極拳には沢山の伝統拳の流派が有り、皆少しづつ教えが違っているので、一般人に広く普及する為に、これを統一したのが制定拳だと聞く。
私の知る限り、伝統拳では、言葉での説明が少なく、「見て覚えよ」と言う流派が主流であったが、制定拳は、色々な流派の良い所を集約し、できるだけ分かりやすい言葉にして教えようとしている。
初心者にとって制定拳の教え方は分かり易いのだが、言葉には限界があるし、受け取り方も人によって違う為、制定拳の教え方の「どこどこは間違っている」と言う人も多い様だ。
制定拳によって太極拳の普及が大いに進んだのは事実だが習う側の我々は、言葉には限界がある事を十分に意識して習って行かねばならない。
表現が違うが、同じ事を意味している場合もあるし、そこの部分は伝統拳の主張が正しいのではないか？と感じる事もある。
いずれにしても、自分の身体で感じて、自分の感覚を信じて選択して行くしかないと思う。
