New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

135)含胸抜背

昨日、教室で抜背の練習をした。肘を直角に曲げて、肩の高さに持ち上げ、目の位置に置いた手首を誰かに掴んでもらいながら、緩める練習である。

肩と言うか、肩甲骨と言うか、背中全体が腰骨の方向にズルッとおちて行く感じになれば、抜背も成功らしい。

先生の腕を握った感じを思い出してみると、最初持った時は、筋張った感じも無いし、重さも感じない。実体がないものを握ったと言う感じであった。そして、当方が先生の腕を下へ落そうとした時には、当方の足裏が浮いてしまう感じになった。

相手に持たれている腕を、相手に準備させる情報を与えずに、さっと下に落とす練習もした。

相手との接触点を動かすことなく、又、緊張を相手に感じさせる皮膚感覚の変化もない状態のままで、自分だけ身体/腰/丹田のあたりの準備を完了させた後に、背中、肩、肘、手首の順で下に落としてやれば、相手は不意を突かれた様になって、堪える事が出来ず、相手の腕も一緒に下りて来る。となれば成功との事。

含胸抜背について考えてみると、初心者は、背中に荷物を担ぐ様に含胸するが、これは間違いだと思う。荷物を下す様に(すなわちこれが抜背だと思うが、)含胸するのが含胸抜背だろうと思う。