New1TR’s blog

太極拳の事について書こうと思います。

40)「気」の話

日本語には「気」に関係した表現が、沢山有りますね。その中でも非常に印象が強かった「気」の話を一つ、ここに書き残したいと思います。

人が落ち着いている状態の時、「気」は、おへその少し下(丹田)に有ります。太極拳で有名な四文字熟語「気沈丹田」もその辺の事ですね。

「気」が少し上がって来ると情緒は不安定になり、胸あたりに来ると「ムカツいた」りします。肩あたりまで来ると「怒りで肩が震え」て、頭にまで来ると文字通り「頭に来た」と言うわけです。

更に「気」が上がって、頭の先まで来ると「髪が逆立ち」ます。髪の毛から「気」が飛び出てしまった状態になると「キレた」とか「ブチキレた」と言いますね。

この様に「気」が飛び出てしまったら、自分でも制御できない状態なので、怖い話になります。「キレた」とか「ブチキレた」と言う言葉を、頻繁に聞くようになったのは最近ですが、現代人は、体の中の「気」の制御がしにくく、なっているのでしょうね。

私達は、太極拳の練習を通じて「気沈丹田」が常時、出来る様になれば、「キレる」事もなく、「明るく、楽しく、み~んな仲良く」の人生が送れるのではないでしょうか?