最近、大地からの反発力について考えた事が有るので、その事を書いて置こうと思う。
体重70kgの私の横に、70kgのマネキンが立って居る。
私は身をかがめジャンプする事が出来るが、マネキンはジャンプ出来ない。身をかがめても体重70kgは変わらないのに、何が違うのだろうか。
マネキンの足と大地の間を見ると、マネキンからは70kgの重力が掛かり、大地からは70kgの反発力が跳ね返っている。だから釣り合って動かない。
一方、私の方は、身をかがめて蹴り出した力が加わり、70kg以上の力が大地に掛かった結果、大地から70kg以上の反発力を得る事になった。
蹴り出す方向を上方向にすればジャンプになるし、斜め前方向にすれば、歩行になったり走行になったりする。
蹴り出した後の反発力を、身体をすり抜けさせて、頭でつかえば、頭突きになったり、ヘディングになったりする。肘で使ったり掌で使ったり拳で使ったりも出来るだろう。
太極拳では、相手からの力を、身体をすり抜けさせて、自分が蹴り出した力と同様に、大地に伝え、その反発力を、再度、身体をすり抜けさせて、相手に返す練習をする。
身体をすり抜けさせる事が、苦も無く出来れば嬉しいのだが、どこかが糞詰まりになったり、どこか別の方向に横ずれして、自分が崩れてしまう。
まだまだ課題が多いという事だろう。